廣田智代は日常の誰もが目にする普遍的な光景から、線や色、光や形などの要素を抽出した絵画の制作をしています。
今回は、作家を取り巻く環境の変化を、食材をモチーフに絵画に落とし込む試みです。
ネギの青、チーズトーストの焦げ。見逃してしまいそうな小さな気付きを拾い形にしています。
主な個展に“ひゅう景”(Art gallery目白山,神奈川,2024年)/”On the table”(Calmest coffee,熊本,2023年)/“まぶたの裏側”(NICHE GALLERY,東京,2023年)
グループ展に“庭をつくる"(銀河101,東京,2024年)などがある。
我が家はフライパンでトーストを焼く。チーズトーストの場合、チーズを下にしてぎゅっと押すとパンとチーズがしっかりくっつく。その日の火加減や押し具合、焼いた時間によって焦げが変わる。まるでその日の占いみたいに「今日はどうかな?」とその様子を気になってしまう自分がいる。
太くて元気なネギを買った。冷蔵庫には入らないくらいの逞しさ。切るのもなんだか違う気がして、少し丸めて入れてみたがネギも負けじと冷蔵庫いっぱいに壁を押し返している。
毎日の朝ごはんや、ふと帰りに寄った八百屋さんの野菜がいつもより魅力的に見えれば嬉しいです。
廣田智代 個展「コゲとあお」
2024年9月2日(月)-10月6日(日)
場所:長崎書店内ギャラリー
時間:11時~19時 ※最終日のみ18時まで
作家在廊日:9月2日(月)、9月15日(日)
会期中、展示作品を販売いたします。
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