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日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実

吉田裕

中公新書

¥ 886(税込)

1年間に刊行されたすべての新書から、その年「最高の一冊」が選ばれる、中央公論新社主催の「新書大賞」が決定しました。今回大賞に輝いたのは、アジア・太平洋賞特別賞も受賞した、吉田裕さんの『日本軍兵士』です。本書は兵士の目線を通して記述された戦史です。開戦の経緯や、終戦後の占領政策についての研究は豊富にあるのに対して、実は類書が少ないタイプの本とのこと。この機会にぜひ読んでみてください。

内容:310万人に及ぶ日本人犠牲者を出した先の大戦。実はその9割が1944年以降と推算される。本書は「兵士の目線・立ち位置」から、特に敗色濃厚になった時期以降のアジア・太平洋戦争の実態を追う。異常に高い餓死率、30万人を超えた海没死、戦場での自殺と「処置」、特攻、体力が劣悪化した補充兵、靴に鮫皮まで使用した物資欠乏……。勇猛と語られる日本兵たちが、特異な軍事思想の下、凄惨な体験を強いられた現実を描く。